表通りが晴れ(ハレ)とすれば、
路地は褻(け)の空間である。
この写真を見ていて
ある旧家の主人が僕につぶやいていた言葉を思い出した。
『人には何か堂々と表を歩けないときってあるよね、
別に堂々としていればよいことなのに、
心の中のはずかしさ、疾しさがあって
何か人にあいたくないなあ、見られたないなあというときに、
裏木戸から抜け出てこっそり歩いて行くのが路地なのだから、
路地裏をゾロゾロと観光マップ片手に歩いて欲しくないなあ、
何か自分の恥ずかしいところをみられているみたいで・・・・』
路地は単なる抜け道ではなくて
家々の裏に繋がるプライベートな生活の空間でもあるのだ。
【路地裏】 --フォトセッション-- のテーマ元。
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